日本ワインと国産ワイン

2019年、日本ワインを見つけるのは難しくない。ラベルに「日本ワイン」と書いてあるから。「日本ワイン」と書いてあるボトルは、国産のぶどうで国内で作ったワインということ。国産のワインでも、原料に輸入品が入ってるのは、国内で作っていても「日本ワイン」ではありません。国産ワインって言えばいいのかな?

ちなみに、国内でどこの県が一番たくさんワインを製造しているかというと、なんと我が「神奈川県」です。神奈川には、藤沢にメルシャンのおっきな工場があるからね。デイリーワインをいっぱい作れるのは、海外から原料のぶどう果汁などを運ぶのに、東京港とか横浜港とのアクセスがいいからでしょう。(果実酒の都道府県ランキング(上位10位)より)

ただし、「日本ワイン」は「山梨県」がトップ。ついで、長野、北海道、山形、岩手、新潟、岡山、宮崎、島根、兵庫というと、「あー、そういえば、ワイナリーのあるところだなぁ」という感じ。ワイナリーの数の統計でも、だいたい同じような順に並んでいます。

こういう資料は、国税庁の統計資料の中で「果実酒製造業の概況」の中にあるんだけど、今現在、これを書いている時に見ているのは、平成29年度調査分です。資料の名称が、27年度から「国内製造ワインの概況」と変わっているんだけどね。

この資料の中の「国内製造ワインの生産量構成比(日本ワイン)」を見ると、国産ワインの中で、日本ワインの占める割合は、20.2%。前年度が19.4%、その前が18.4%だから、少しずつ増えているって読んでいいのかなぁ。

ただ、「国内市場におけるワインの流通量の構成比」を見ると、日本ワインの割合は4.1%。スーパーのワイン売り場の棚を見ると、もうちょっと多いような気もするけれど、日本ワインを取り扱わないショップもあるし、バルクワインとしてお店とかで提供しているのもあるだろうし……と考えると、こんなものかも。

あと、資料の中には、どんなぶどう品種がたくさん使われてるかとか、どこからぶどうを調達しているかとか、どこでどんなぶどうを作ってるかとか、興味深いデータもいろいろあるよ。
ワインを買って飲んでいるだけとはイメージが違う部分もあって、新たな発見も!