幻の紫葡萄

竜眼のことを調べていて、日本古来種のぶどう6種の中で、不思議に感じていた「紫葡萄」。甲州・甲州三尺・竜眼は、現役だとして、紫葡萄については、ワインまつりで飲んだ記憶もあるのだけど……。
我が家の記録によると、2016年の6月4日、豊洲で開催された「日本ワインまつり」で飲んでます。大和葡萄酒・ハギースパーク大阪紫葡萄。

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ここで、「大阪」とあったので、なんか混乱してたのですが、大和葡萄酒さんは山梨の勝沼の会社。ぶどうの古来種を調べる時は、かならずここのサイトにお邪魔することになってしまってるので、ちゃんと調べたら、大阪紫葡萄は、ここの社長さんが尽力なさって復活している品種のようです。他にも古来種の復活に力を尽くされているみたいですよ。
他の品種の大和葡萄酒・ハギーワインは、それなりに買って飲んでいるということは入手可能性は高いので、今度、大阪紫葡萄見かけたら買ってみよう(ビッグ酒販で見かけた気もする)。

この復活の経緯については、産経新聞の関西版に「「秀吉」も食べた幻の大阪葡萄「紫」復活…1株だけ残っていた苗を栽培、白ワインに」(2014.8.10 18:00)という記事が出ているのを発見したのだけど、これによると、富田林周辺で栽培されていたが廃れてしまい、種(しゅ)を保存するために大阪府立環境農林水産総合研究所で保管されていた一株から譲り受けた苗を栽培して「大阪紫葡萄」としてぶどう品種を復活させたとか。

「紫ブドウ」については、河内ワインのカタシモワイナリーの宮ノ上畑にも、江戸時代から栽培されていたものが移植されているらしいのだけど、製品化はされてないのかな?
ちなみに、ここでは明治時代に甲州種が政府の施策によって持ち込まれ、今でも堅下甲州として栽培、製品化されています。大阪にも縁はあるので、今度、行ってみたいな。

さて、遺伝子解析の結果、紫葡萄はかなり甲州と近い種。ただ、形状や色には違いがあるそうです。ワインにした味はどうなんだろう? やっぱり、再調査ですね。