泡のワイン

最近は、人の集まる機会も少なくて、なかなか泡の出るワインは買う機会がないのだけれど、先日、「ペティアン」と書いてあるワインを買ってしまった。
裏ラベルに、「スパークリング」って書いてあったので、発泡するワインだということはわかったのだけれど、「ペティアン(PETILLANT)」って何?

ペティアン(PETILLANT)

フランスで、微発泡性のワインのこと。ガス圧は1〜2.5気圧。
一次発酵の途中で瓶詰めするので、二次発酵させるスパークリングワイン(ガス圧3気圧以上)より、泡泡は控えめ。
自然派ワインのなかで、ペティアン・ナチュラル=ペットナットとして最近、流行りなんだって。

そういえば、泡の出るワインのこと、むかしはすべて「シャンパン」って呼んでたんだよね。でも、今ではシャンパン(シャンパーニュ)って呼んでいいのは、フランスのシャンパーニュ地方で作られてて、さらに認定されているものしかダメって多くの人は知ってるはず。シャンパンタワーも、ホントのシャンパンでやってるのかな? ドンペリとか?

ちなみに、ドンペリ=ドン・ペリニヨンは、シャンパンの製法を確立した修道士さんの名前。その名前を銘柄にしたドン・ペリニヨンは、モエ・エ・シャンドン社で作られているシャンパン。高額で知られているけれど、長期熟成ワインだということは、調べてみるまで(飲んだことないもん!)知らなかったのでしたにゃ。
どんなものでも、長期に保存したものは、コストがかかってくるので高額になるのは無理もないのよね。ドンペリは一番下のランクでも8年もかかるんですってよ(wikipedia)。

ということで、ドンペリには縁のない我が家だけど、泡のワインは、とりあえずは飲んだことある。日本ワインでも、多くはないけれど、そこそこあるはず。
イタリアやスペインあたりのを買うことも多いのだけれど、言語が違うからか、いろんな呼び名があって、なんか混乱。ということで、整理。
ちなみに、さっき7/3付で飛び込んできたニュースによると、ロシアはロシア国内のスパークリングワインに関しては「シャンパン」と呼ぶことにして、フランス産のは、スパークリングワインって言わなきゃダメにしたとか? 混乱必至だよね。

スパークリング・ワインの名称

例によって、日本では決まりはないので、スパークリング・ワインという名称が多いかな? あと、「あわ」「微発泡」。

スパークリング・ワインの作り方

1.瓶内二次発酵 シャンパン方式・伝統(トラディショナル)方式  
2.タンク内二次発酵 シャルマ方式
3.トランスファー方式
  瓶内で発酵させ、タンク加圧下で澱引きと冷却を行い 再び瓶に戻す
4.リュラル方式(田舎方式)
5.炭酸ガス注入方式(カーボネーション)

ペティアン:一次発酵の途中で瓶詰め

フジッコワイナリーさんの「クラノオト」は、ペティアンかな?
今回の、ドメーヌ・ユイさんのも、ペティアン(って、書いてあったじゃん)。
日本のスパークリング・ワインに関しては「伝統」とか「シャンパンと同じ」「シャンパーニュ方式」とかの製法が書いていない限りは、5の炭酸ガス注入かなぁ?
マンズワインの「酵母の泡」はシャルマ方式。
フジッコやサントリーには「伝統的な製法」と記載のものも。