ビジュ・ノワール

今年(2019年)の初夏、勝沼に行った際、東夢ワイナリーさんで見たことのない品種のワインに出会いました。その名も「ビジュ・ノワール」黒い宝石、赤ワインです。樽熟成したものが有料試飲になっていたので、頂いてみて、味わったことのない風味にビックリ。ついで、熟成されていない若いワインを頂くと、ますます味わったことのない感が強まってきた感じ。もちろん、ビジュ・ノワール自体も初めてですが。

ワイナリーさんのお話でも、まだ開発されてから間もない種ということで、扱っているワイナリーさんも少なく、年数も経っていないので、これからどうなるか、まだまだ読めない品種だということ。
お話では、サントリーの登美の丘はじめ5社くらいということでしたが、現在、ネットで確認できるのは7つのワイナリーです。北から南まで、結構、全国展開?
山梨県果樹試験場で2008年に品種登録したぶどうですから、植えて、成長して、実がなって、ワインにする……というと、ワインとして出回り始めたのは、ここ数年のはず。熟成も効きそうな品種ということで、熟成させるとなると、また年月が必要なので、これからの期待の星といったところでしょうか。

交雑組み合わせは、山梨27号(甲州三尺×メルロ)×マルベック とのこと。日本固有種と欧州種のかけあわせなので、アメリカ系が入っていません。
今回頂いたワイン自体も、しっかりフルボディで渋みもある大人の味です。
これから、いろいろ楽しみな品種ですね。