うちの庭になんとなく植えてあるぶどうがヴェレゾンし始めました……な~んて、専門っぽい用語を仕入れたので使っちゃうんだもんね。ヴェレゾンって、ぶどうが色づいていく過程を指す言葉らしいよ。
うちのぶどう、品種は「巨峰」……のはず。知識もなく植えているので、いつも粒も小さいし、一斉に色づかないのは、なんでだろうと思ってたんだけど、一斉に色づかないのは普通の話らしい。参考:ヴェレゾン(Véraison)登美の丘ワイナリー通信
もっとも、うちの場合は、全部、ヴェレゾンしないうちに、虫とか鳥とかにやられちゃって、まともに収穫できた試しがないんだけど。今年は、結構、豊作っぽくて、例年よりも巨峰っぽい大きさの粒もできたんだけど、この猛暑で落ちる粒も、木になったままレーズンになったものもあって、それほど期待できそうになかったり。
と、前置きが長くなりましたが、ワインの話に移りましょう。
国税庁の国内製造ワインの概況 平成30年度調査分 も、2月に出ていて、日本ワイン全体ではそれほど生産量に変化がある感じではないのだけど、生産者数のほうは着々と伸びつつある感じ。総合すると、小さなワイナリーが増えてる感じです。輸出のワインも少しずつ増えてるかなー?
巨峰の話に戻ると、この平成30年度調査でも、原料用国産生ぶどうの赤品種の中では、5位をキープ。ちなみに、1位はご存知マスカット・ベーリーA。2位からコンコード、メルロ、キャンベルアーリ、そして5位が巨峰です。
単独品種のワインで考えると、見かける確率も5位くらいかなという印象です。最近では、複数品種使用のワインの中に、使われてることもあるみたい。
県別では、長野県・山梨県・福岡県の上位3県で93%。生食用でも作られているから、もっといろんな場所で作られていて、シェア率下がるかと思ったけど、ワインにするのは、限られた地域なのかも?
巨峰というと、生食用では、甘いぶどうっぽい香りも高いから、北米品種が入ってるのかなと思うと、やっぱり入っています。親になった「石原早生(大玉キャンベル)」がキャンベルアーリーの芽条変異ですから。もう片方の親「センテニアル」は、オーストラリア産のヴィニフェラ種(ヨーロッパブドウ)。どちらもに、4nと書いてあるのは、4倍体品種ということです。
キャンベルアーリー自体、北米品種とヨーロッパ品種の掛け合わせでできた品種で、センテニアルがヨーロッパ品種なので、Wikipediaによると「巨峰の形質濃度はヨーロッパ種が3⁄4、アメリカ種が1⁄4である。」だそうです。ということで、ワインにした時のラブルスカ香(キャンディっぽい香り)も若干、少な目になるかも?
ちなみに、巨峰を親として生まれた品種としては、安芸クイーンとかピオーネとか、藤稔とか、サニールージュとか、ナガノパープルとか、おっきな粒のぶどうがたくさん! ま、ここらあたりになると、あまりワインにはしないようですが(皆無ではない)。
巨峰は、さすがに上位品種なだけあって、ワインも見かけますが、やっぱりコンコードやキャンベルアーリーほどは、キャンディっぽい香りは弱いかも?
#日本ワイン#今日のワイン
— もりのパパ (@morinopapa) June 15, 2020
ペティアン・ナチュール・ロゼ 2019
長野県東御市 ドメーヌ ナカジマ 中島豊
アルコール分:10%/糖度:6.3%(実測)
東御市産の巨峰で造った微発泡にごりロゼワイン
巨峰感はなく、ほんのり甘い香り。乳酸菌の糠漬けのような風味。
☆☆☆☆ pic.twitter.com/oL7nE52vmZ