マスカットをもう一度

ミュスカというぶどう品種があるのは、前から知ってはいたのだけれど、日本ワインにはないしなーっと思ってスルー状態だったのですが、北海道ワインの鶴沼ワイナリーで、以前から作っていたことがわかって、無視できないことがわかってしまったのです。
ミュスカを原語で書けば、muscat、マスカットですよね。
いろいろ調べていくにつれ、ミュスカとマスカット、なんだかちゃんと整理されていない感じがしたので、まとめてみました。

マスカットの相関図

日本で「マスカット」と言えば、有名な産地が岡山で、パーティや入院のお見舞いなど、特別な時に出てくる高級ブドウ「アレキ」=マスカット・オブ・アレキサンドリア。日本ワインでも見かけることはあるけれど、温室栽培だし、栽培も難しくて、桐箱に入ってるイメージのぶどう。
もっとも、最近ではマスカットと言えば「シャイン・マスカット」になっちゃったのか、アレキよりシャインのほうが桐箱に入っちゃってる感じ。シャインは、それだけ優秀なぶどう品種なのだとは思うけれど。もっとも、あんまりワインにはしないかも。

一方、ワインにするほうのマスカット=ミュスカは、マスカット・オブ・アレキサンドリアの親で(もう片親はヘプタキロ?)日本では北海道ワインさんくらいしか出てこないのだけれど、海外ではいろんなところでたくさん作られていて、そのために、別名(シノニム)が326もあって、またまたわかりにくくなってしまうのでした。
VIVCでは「MUSCAT A PETITS GRAINS BLANCS」、いろんなワインサイトの説明では、「ミュスカ・ブラン・プティ・グラン」となっているのが多いのだけど、おんなじ意味かな。ちなみに、GRAINSをグーグルさんの翻訳にかけたら「穀類」と出るのだけど、アレキの別名である「MUSCAT A GROS GRAINS」のGROS GRAINSだと「大きな粒」って出てくるので、PETITS GRAINSも小粒じゃダメなのかなと思うのだけど、「小さな穀物」としか言ってくれない。
粒々の大きさでは、ミュスカ<アレキということですね。

フランス語ではミュスカですが、ムスカテラー、モスカート、モスカテル……と、国によって読み方や綴りが違い、語源も、いろいろ多種多様出てきます。
マスカット←ムスク(麝香)の香りと書いてあるものが多いのだけど、まず、麝香のニオイってわかんない。なんとなく、マスカットのムスクは「強い香りがする」って意味のような気もするのだけど。

ちなみに、うちでよく好んで飲んでいたアスティ・スプマンテもこのブドウ。マスカットのニオイだったかどうかは覚えてないけれど、飲みやすい泡だったのは確か。