ナイアガラ! 出会いは、小樽で。

出会いは小樽、ナイヤガラ!

我が家と日本ワインの出会い、(もちろん当時は「日本ワイン」という名称はなかったけれど)それは、20年以上前に訪れた小樽旅行でのことでした。

お土産売り場で見かけて試飲して……

「なに、これ?」

それまでのワインの印象を覆す、フルーティさ、甘さ……。

たぶん、この時のワインは「おたるワイン(北海道ワイン)」の「ナイヤガラ やや甘口」あたりだったと思うのだけど、我が家は、この、すっきりした甘い飲み物に、魅了されてしまったのでした。

ここで、何種類かチョイスして、ワインの箱を宅急便で送ったことが、ワインにハマっていくきっかけになったことは間違いありません。

といっても、当時(1995年)は、さほど国産のワインがどこでも手に入る状況でもなく、時たま、物産展や何かで見かけるくらい、ということで、我が家の晩酌もワイン一辺倒とはならず、発泡酒やビール、時々、ドイツワイン(マドンナやリープフラウミルヒ)……やっぱり、甘党ということだったんでしょうかね。

ナイアガラについて

秋になると、たまーに生食用で売っていることもあるのですが、ナイアガラはワイン用のブドウ品種の大分類で言うと、「北米系(ヴィティス・ラブルスカ系)」です。
結構、あまーいぶどうだった記憶があります。

この北米系のぶどうは他にもいろいろあるのですが、(コンコードとか)、ワインとして売っているのを見る限り、国産のワイン以外ではあんまり見かけません。

ワインにしたナイアガラを飲むとよくわかるのですが、ぶどうらしいあまーい香りがします。これが、北米系特有の「甘い香り」です。「フォクシー・フレーバー(狐臭)」とか言いますが、名前からするように、ワインとしては好き嫌いがわかれる重要なファクトだと思われます。

ヨーロッパ系のワインに親しんでいる人は、胡散臭いと思うかもしれません。
狐…と呼ばれる語源は、正確にわからないみたいですが、キツネと葡萄というと、昔話の中でも、あんまりいい意味ではないですもんね。

ただ、生食用のぶどうを食べている身にすると、馴染みのある香りに近いと思うし、こういうもんだと思えば、別に「いい香り」にも思えます。
もっとも、この「甘い香り」は、やっぱり「課題だ」とだけは言っておきましょう。

この、ナイアガラ(ナイヤガラ……北海道ワイン、おたるシリーズなどは「ナイヤガラ」表記です。)、親は北米系品種のコンコードとキャサディ、川上善兵衛氏によって日本にやってきたブドウ品種です。川上善兵衛氏は、他にも多くの品種を日本に導入&品種改良した方で、 日本ワインの父と呼ばれています。

コンコードは、ウェルチなどのぶどうジュースに使われている品種ですから、なじみが深いかも? キャサディは、WEB検索程度の情報では、どんなぶどうか出てこなかったんですが、ナイアガラが白ブドウ(黄緑の果皮)で、コンコードが赤ブドウ(赤紫の果皮)なので、白ブドウなんじゃないかなと類推されます。

コンコードもナイアガラも、北米系なので、ワインにすると、ぶどうジュース匂いというか、甘い匂いというか、フォクシー・フレーバーありです。

ちなみに、最近飲んだナイヤガラは、

横浜の北仲マルシェにて購入。
北仲マルシェは、横浜みなとみらいで月一開催のマルシェ。
ワイナリーや野菜販売や珍しい香辛料などが売ってます。